医師のキャリアは「一本道」ではない

医師のキャリアと聞くと、研修医から専門医、そして大学か市中病院で臨床を続ける一本道を思い浮かべがちです。でも実際には、産業医、経営、投資、執筆と、道は何本にも分かれています。大切なのは「医者としてのキャリア」ではなく「人生全体のキャリア」として考えることです。

アイジュアイジュ
僕はいつも「医者のキャリア」ではなく「人生のキャリア」を考えてきました。仕事は人生を支える一部だと捉えると、選択肢が広がりますよ。
ゆーゆー
一本道だと思い込むと苦しくなります。回り道も含めて設計すれば、焦らずに自分の道を選べますよ。

キャリアを考える大前提|まず時間を作る

キャリアを設計するには、考える時間が要ります。ところが多くの医師は忙しすぎて、その時間すら取れません。ポッドキャスト「医局の外で会いましょう」で繰り返し語られるのは、忙しすぎると周りが見えなくなり思考が止まる、まず1日、キャリアだけを考える休みを取ることから始めよう、という提案です。

時間ができて初めて、新しい興味も次の目標も湧いてきます。キャリア設計は、この余白を作るところから始まります。週6勤務から週4に減らして余白を作った2人の医師の対談は、こちらで詳しく語っています。

ステップ1|キャリアプランを言葉にする

転職や面談で問われるキャリアプランは、立派である必要はありません。自分の軸と応募先が噛み合っていることを、数字と自分の言葉で示せれば十分です。年代別の例文と面接対策はこちらにまとめています。

→ 医師のキャリアプラン例文と面接対策

ステップ2|専門医を取るか決める

専門医を取るべきかは、進む道で答えが変わります。臨床医として雇用される道なら取る方が潰しが効き、経営や別分野を早く目指すならビジネス経験の優先度が上がります。診療報酬改定の動向も踏まえた判断軸はこちらです。

→ 専門医とキャリア形成|取るべきか問題に答える

ステップ3|ライフイベントと両立する

出産・育児といったライフイベントは、特に女性医師のキャリアに大きく関わります。専門医取得のタイミング、時短勤務、復職の進め方を知っておくと、立ち止まる時期があっても戻れる設計ができます。

→ 女性医師のキャリアプラン|出産・育児と両立するキャリア形成

ステップ4|中堅期の迷いに向き合う

医師10年目前後は、専門医を取り終え、ふと「このままでいいのか」と迷う時期です。この迷いは成長が止まったサインではなく、次のステージを考える準備が整った証拠です。

→ 医師10年目のキャリアの考え方|中堅期に問い直すこと

ステップ5|臨床以外の道を知る

臨床だけが医師の道ではありません。産業医、パーソナルドクター、経営、投資。副業を「お金稼ぎ」ではなく「複利」として捉えると、経験が雪だるま式に積み上がります。無理なく踏み出す方法と、代表的な選択肢を解説しています。

→ 医師のキャリアチェンジ・セカンドキャリア|臨床以外の道

→ 産業医というキャリア|収入・働き方・なり方を解説

ステップ6|一人で抱えず、相談する

キャリアの悩みは、職場では話しにくいものです。転職エージェント、上司、コーチングを目的で使い分け、「何がしたいか分からない」段階の悩みは伴走型のコーチングで整理するのが効果的です。

→ 医師のキャリア相談・コーチング活用法

PODCAST

医局の外で会いましょう

医局を抜けた2人の医師が、キャリア・お金・生き方を本音で語るVideo Podcast。

YouTubeで聴く

流されるのが、一番よくない

同ポッドキャストで一貫して語られるのは、自分で選んでいるかどうかが数年後の差になる、ということです。積極的に選んで動いている医師は生き残り、世の中に流されるまま進んだ医師は後で苦しくなる。キャリアの正解は人によって違いますが、自分で選ぶという姿勢だけは共通します。

アイジュアイジュ
労働を続けるのが自分の美学なのか、それとも別の生き方が幸せなのか。そこを自分の中で答えを持つことが大事ですよ。
ゆーゆー
焦って答えを出す必要はありません。時間を取って立ち止まり、自分で選ぶ。それがキャリア設計の核心ですね。

あなたの人生を、あなたが設計する

医師のキャリア設計に、他人の正解はありません。臨床が好きなら続ければいい。別の道に惹かれるなら試せばいい。共通して必要なのは、一度立ち止まり、自分の貴重な時間をどこに投下するかを自分で決めることです。あなたはこの先、どんな時間の使い方をしたいですか。