面接で「キャリアプラン」を聞かれる本当の理由
転職面接や専攻医の面談で必ず問われるのが「あなたのキャリアプランは?」という質問です。採用側がこれを聞くのは、あなたの能力を試したいからではありません。自院で長く活躍してくれるか、方向性が合っているかを確認したいだけです。
つまり、立派な計画を語る必要はなく、自分の軸と応募先が噛み合っていることを示せれば十分です。
アイジュ
ゆーそのまま使えるキャリアプラン例文
若手医師(専攻医〜専門医取得前)
「まずは貴院で専門医取得に必要な症例を経験し、5年以内に専門医を取得することが直近の目標です。その後は、幅広い症例に対応できる臨床力を土台に、地域医療に貢献できる医師を目指したいと考えています。」
中堅医師(専門医取得後〜10年目前後)
「専門医として一通りの診療を経験してきました。今後は専門性をさらに深めながら、後進の指導にも関わっていきたいと考えています。貴院の教育体制に魅力を感じ、その一員として力を発揮したいと思い応募しました。」
キャリアチェンジを考える医師
「臨床経験を活かしつつ、産業医や予防医療といった領域にも関心を広げてきました。貴院ではその両面に携われると伺い、これまでの経験を新しい形で活かせると考えています。」
面接で評価される答え方の3原則
1. 具体的な数字と期間を入れる
「いつまでに、何を達成したいか」を数字で語ると、計画性が伝わります。「頑張ります」より「3年で〜を習得します」の方が評価されます。
2. 応募先でしか実現できない要素を含める
どこでも言える内容だと志望度が低く映ります。その病院の強みと自分の目標を結びつけます。
3. 自分の言葉で軸を語る
借り物の綺麗な言葉より、自分の経験に根ざした本音の方が響きます。
実は、キャリアプランは1つに絞らなくていい
面接では明確なプランを求められますが、実際の医師人生は必ずしも一直線ではありません。ポッドキャスト「医局の外で会いましょう」の2人も、当初描いていた道とは違う場所にいます。
クリニックを継ぐつもりで専門医を取り論文を書いていた医師が、途中で全く別の道に進む。臨床一本だった医師が、産業医やパーソナルドクターという働き方に出会う。点と点が後からつながるのがキャリアの実態だ、という視点です。
大事なのは、レールから外れる勇気を持ちつつ、その時々で自分の軸を言葉にできることです。
アイジュ
ゆーやってはいけないNG回答
- 「特に決めていません」と丸投げする
- 給与や待遇だけを前面に出す
- 前の職場の不満を理由にする
- 壮大すぎて現実味のない計画を語る
特に、受け身の姿勢は最も評価を下げます。同ポッドキャストでも、世の中に流される形で進路を選んだ医師はその後厳しくなる、自分で選んで動いている医師が生き残る、という指摘があります。
キャリアプランに迷ったら、まず考える時間を作る
説得力のあるキャリアプランは、机上で作文しても出てきません。忙しさの中で流されていると、そもそも自分がどうしたいかが見えなくなります。まず1日、キャリアだけを考える時間を確保する。その内省が、面接で語れる本物の軸になります。あなたは5年後、どんな医師でありたいですか。