英語ができれば医師の収入は上がるのか。結論から言えば、直接上がるというより収入を上げる選択肢が増えるという表現が正確です。ポッドキャスト「医局の外で会いましょう」で海外勤務を続けるアイジュ医師と、英語を学び直し中のゆー医師が語った、英語とキャリアの関係を整理します。
アイジュ
ゆー英語で広がる、医師の選択肢
英語そのものが給料を運んでくるわけではありません。英語が扉を開け、その先に収入や機会がある、という順番です。具体的には次のような道が開きます。
- 海外勤務という働き方(当直・オンコールのない契約、長い休暇)
- 論文・学会・最新情報へ一次情報でアクセスできる
- 外国人診療やインバウンド医療で重宝される
- 海外の投資・不動産・ビジネスの情報に直接触れられる
- 発信や執筆の幅が、日本語圏の外へ広がる
どれも「英語ができる医師は少ない」という希少性の上に成り立っています。できる人が増えていない今こそ、価値が高い状態です。
医療現場で、英語が要る場面・要らない場面
実は、日常臨床で英語に追い込まれる医師は多くありません。同ポッドキャストでも、英語対応が必要なときは話せる先生に回してもらえた、通訳がつくことも多かった、という声が出ています。地域によっては外国人患者そのものが少ない現実もあります。
だからこそ、英語は「臨床で困るから学ぶ」ものではなく、キャリアの選択肢を自分から広げるために学ぶものだと捉えるのが実態に合っています。実際に外国人患者を受け持つと何が起きるかは、外国人患者が来たとき、医師の英語はどこで詰まるかにまとめました。
「第一言語は英語」でいい。でも英語が全てではない
もう一つ、知っておくと視野が広がる事実があります。世界の誰もが英語を第二言語に選ぶわけではない、という点です。アメリカではスペイン語、地域や出自によってアラビア語やヒンディー語が生活言語になります。文法・発音が日本語に最も近いのは、実は韓国語です。
英語を第一の外国語にするのは最も無難で正解です。ただ「外国語イコール英語」という思い込みを外すだけでも、学ぶ意味の解像度が上がります。
アイジュ
ゆー収入より先に、世界を広げる道具として
英語は、増やすためのスキルというより、選べる自分になるための道具です。収入はその結果としてついてきます。まずは完璧を目指さず、道具として使い始めること。学び方は医師の英語勉強法にまとめています。あなたが英語で開けたい扉は、どれですか。