こんにちは、プロデューサーのサトシです。今日はシーズン2-3の内容をお伝えします。

ミャンマーに行くと言ったら、20秒でOKが出た

1年や2年立ち止まっても差はつかない、という前回の話を受けて、アイジュさんが自己分析をしていました。自分が医者のキャリアではなく人生のキャリアで考えるのは、寄り道した1年が医師になってからではなく学生のときだったからではないか、と。

パートナーの話も出ます。アイジュさんが海外で働きたいと言ったとき、最初の行き先はミャンマーでした。

アイジュアイジュ
ヤンゴンに行きたいって言ったら、妻は20秒でOKを出しましたからね。
ゆーゆー
早いですね。

その後ミャンマーの情勢が変わってベトナムになったとき、奥さんの反応は「レベルアップ」だったそうです。ミャンマーより生活しやすいから、という意味でした。

そこから日本の話になります。20代30代が守りに入りすぎている、と2人は見ています。患者に訴えられる、街を歩けば言いがかりをつけられる、炎上したら謝らなければいけない。3年半ベトナムにいるアイジュさんからすると、日本は謝りすぎに見えるそうです。

人に迷惑をかけるな、という感覚は外国では通じにくい。一緒に働いているフランス人の発想はこうだと言っていました。お前が悲しんだらお前の周りも悲しむ、それこそ迷惑だろう、だから前に出ろ。引いて捉えるのではなく、自分と自分の周りのために出る。

診察料が、ファストパスになっている

後半はベトナムの話です。社会主義の国なのに、日本より資本主義に見えるとアイジュさんは言います。退社が早い。合わなければ辞めて次に行く。そして、お金を使えば回るということを分かっている。日本は給料が増えたら何をしますかと聞くと、いまだに貯蓄と答える。生まれたときからインフレの国とは、そこが違う。

医療でも同じでした。アイジュさんの勤める私立病院の診察料や検査料は日本より高く、国立病院なら10分の1以下で受けられます。それでも払う人がいる。

アイジュアイジュ
ファストパスを買ってるみたいなものなんですよ。待ちが少ないし、外国で勉強してきた先生に診てもらえる。
ゆーゆー
診察料が、そのまま優先権になってるってことですね。

風邪の診療そのものは同じです。買っているのは待ち時間と、医師の当たり外れの幅でした。ベトナムは若手と年配の差が日本と比べものにならないほど大きいそうです。

住んでいて感じることは他にもあります。60代の患者さんや医師はベトナム戦争を子どもの頃の記憶として持っていて、聞けば話してくれる。開放路線に舵を切ってからまだ35年ほどなので、世代で価値観がまるで違う。日本にいた頃、広島で被爆した元自衛隊員の患者さんが当日のことを詳しく話してくれたそうですが、そういう機会はもう減っています。

留学や見学では分かりません。東京と名古屋ですら違うのだから、住んで働いて初めて見えるものがある。