こんにちは、プロデューサーのサトシです。今日はシーズン2-4の内容をお伝えします。

その先生は、患者さん全員に覚えられていた

医学という学問がものすごく面白いと思ったことはない、とアイジュさんが言うところから始まります。医師として必要だから勉強はする。けれど研究で興奮するタイプではない。どちらかといえばパッチ・アダムス派だそうです。

アイジュアイジュ
偉い教授の論文を見て、うおーって感動することはほぼないんです。でもベッドサイドに座って患者さんに語りかけてる先生を見ると、この人すげえって思う。
ゆーゆー
それは自分もそっちのタイプですね。

アイジュさんが挙げたのは、腎臓内科の指導医だった女性の先生でした。当時から厳しい人で、いまは教授です。その先生のすごさは、ほとんどの患者さんに顔と名前を覚えられていたことでした。

同期に「腎臓内科の女の先生」と言えば、すぐあの先生だと通じる。ほかの女性医師だと「女の人だった気がするけど」で終わる。それくらい違ったそうです。ハキハキしていて、語りかけるように診察して、患者さんの家族背景を完璧に覚えている。透析は付き合いが10年単位になるので、そこが効いてくる。

実家のクリニックには、アイジュさんより父親との付き合いが長い患者さんがいるそうです。40年。透析が始まる前から通っている。お前の親父はいつからあんな性格になったんだ、と言える人。院長はすごく綺麗な人と結婚したよな、と看護師に話していて、それが自分の母親の話だったこともあるとか。

臨床は正解がひとつではない。そこが学問と違う面白さだ、というところで2人が揃っていました。

誰もスマホを触っていない

後半は日本の働き方です。日本を出るとき後輩に怖くないですかと聞かれるけれど、駄目だったら日本に帰ればいい、というのがアイジュさんの発想でした。医局に戻れるかどうかより一段大きい枠で考えている。

当直の話は率直でした。35を超えたら無理、と2人とも言っています。一晩の対価が5万か10万で、その分だけ寿命を削っている感覚がある。20代のうちは救急外来で経験できることが多いので勧める、という但し書きつきです。ベトナムでは当直というより夜勤という扱いで、前後に休みが入るそうです。

一時帰国したアイジュさんが驚いていたのが、店員さんでした。

アイジュアイジュ
飲食店で誰もスマホをやってないんですよ。信じられない。しかもずっと立ってる。座らせて同じ給料でいいじゃないですか。
ゆーゆー
お客さんの前で座ってる姿は、確かに見ないですね。

ベトナムでは、診察中に横で通訳をしている秘書がフェイスブックを見ています。それがデフォルトで、求められた仕事はしているので誰も叱らない。

その対比から2人が引き出していたのは、日本の親切さの出どころでした。失敗を恐れるからしっかりやる。失敗を恐れるから転職しない。失敗を恐れるから投資しない。同じ根から、あの丁寧な接客も出てきている。

日本人は真面目なのではなくて、不真面目になるのが下手なだけです。