こんにちは、プロデューサーのサトシです。今日はシーズン17-4の内容をお伝えします。

「に」に決まってんじゃん

シーズン最後は子どもの英語教育です。

アイジュアイジュ
英語を話せるようになってほしいんだったら、勉強させちゃダメなんですよ。
ゆーゆー
経験に変えて、実際に使ったり聞いたりするほうだと。

アイジュさんの子どもたちは英語がすらすら出てきます。それでいて、文法って何それ、と平気で言うそうです。日本語と同じです。橋から落ちる、橋で落ちる、橋を落ちる、橋に落ちる。どれが正しいかと聞けば、に、に決まってんじゃん、とフィーリングで返ってくる。そして合っている。

受験でいい学校に行かせたいなら勉強しなさいでいい、と本人も言っています。ただ話せるようになるほうを重視するなら、それは勉強とは別のものです。

子どもの頃から英語塾に通わせるくらいなら、サマーキャンプにでも行かせたらどうか、と勧めていました。そのときによく聞かれるのが、そこで何が得られるんですか、という質問だそうです。

何かを求めて行くものではありません。テストの点数を稼ぎに行く場所でもない。その発想をしている時点で、英語を学ぶこととはずれている、と。経験のついでに英語がある、英語のついでに経験がある。そのくらいの感覚でしか行けません。

言葉が1週間でどうにかなるわけがない。ただ3週間どっぷり使えば見えてくるものはある。3年勉強して見えてくるものがあるのと同じで、両方やったほうがいい、という言い方でした。

4歳5歳から英語に触れさせること自体はいい、とも言っています。週に1回、英語教室に行って楽しんでいるくらいがちょうどいい。そこに成果を求めると、たぶん嫌いになります。

日本語は、読み書きが難しい

そのうえで、幼稚園からインターに入れることは勧めていませんでした。せめて小学校低学年までは日本語の読み書きをきちんとやったほうがいい。そのほうが英語の伸びも早い気がする、とまで言っています。

日本で暮らしているならまだいい。日本語に触れる機会がいくらでもあるからです。海外でそれをやると、自分の本当の言語が何なのか分からなくなる。

母語を英語にすると決めているならそれでいい。ただバイリンガルにしたいと言いながら、小学校からずっとインターで漢字のサポートもしない、というのは厳しい。相当のサポートを家庭で背負う覚悟が要ります。

アイジュアイジュ
ヨーロッパの子は9歳で英語がぺらぺらだったりしますけど、あれはヨーロッパ言語だからで、読み書きは一緒なんですよ。
ゆーゆー
アルファベットですもんね。

ポルトガル語とスペイン語が話せます、と言われても、それは方言でしょう、という距離感になる。標準語と関西弁を話せると言っているようなものです。日本語はそこが違います。漢字を1000か2000知らないと、普通の文章が読めません。

アイジュさんの下の子には毎日漢字をやらせているそうです。それでも書きはかなり弱い。読みは漫画や本のおかげでまだましだけれど、振り仮名が振ってあるような単行本の漢字はもう読めない。政治家が使うような言い回しになると、大人でも詰まります。

言語には話し言葉と書き言葉があって、両方できてネイティブスピーカーだ、というのがアイジュさんの定義でした。上の娘さんは頭の中が英語で動いていると自分で言うそうです。それでも、ネイティブは日本語だと本人が認めている。

日本人は書くことへの抵抗がほとんどありません。通信簿という文化は世界にほぼないそうです。寺子屋の時代から、読み書きができることが学びの証でした。海外では、患者さんのことでちょっと、という仕事の連絡がボイスメッセージで飛んでくる。書くより喋るほうが楽だからです。

世界には識字率という言葉がある。それを教えるところから始めないといけない国だ、とも言っていました。

その日本人らしさが自分の位置を作ってくれている、とアイジュさんは言います。話せる人がまだ多くないから、日本と外をつなぐ場所に空きがある。

偉そうに言っておきながらベトナム語は全くできない、とも白状していました。5年住んでいて、まだやっていない、もうやった、検査しました、くらいは分かる。何百回も聞いているからです。横になってくださいは言えない。息を吸って、吐いて、だけは通じるそうです。

ゆーさんはいま、アプリとオンライン英会話を細々と続けています。これまで何度も短期間で断念してきたので、今回は負荷をかけずに長くやるつもりだ、と。

必要に迫られないと、言葉は身につきません。