こんにちは、プロデューサーのサトシです。今日はシーズン17-3の内容をお伝えします。
上がるのではなく、選択肢が増える
ゆー
アイジュそこから話が広がります。そもそも外国語イコール英語ではありません。イギリス人が学ぶのはフランス語やスペイン語やドイツ語。オーストラリアは地理的に離れているので、第二外国語に日本語を選ぶ人もいる。アメリカならスペイン語が圧倒的です。アラブ系の家庭ならアラビア語やフランス語、インド系ならヒンディー語が身近な言語になる。
誰も彼もが英語なわけではない。それを知るだけでも英語をやる意味がある、という言い方でした。
ここで韓国語に脱線します。文法も発音も、世界で日本語にいちばん近いのは韓国語です。カバンはカバン、30分は30分、洗濯機はセンタッキ。カムサハムニダは感謝ハムニダで、感謝がそのまま入っている。世界中でバックパッカーの韓国人を遠くから見ると日本人にしか見えなくて、近づいて初めて言葉で分かるそうです。
簡単なんだから韓国語をやったほうがいい、と言っておいて、自分は全くできない、と付け足していました。
医療の現場に話が移ると、地域差がはっきりします。ERはイギリスではA&E、Accident and Emergency。手術室はORではなくOT、Operation Theatreです。シアターなのか、というやりとりがありました。医学としては同じでも、口に出す言葉は変わります。
薬はもっと厄介でした。日本人は解熱剤を飲みましたと言ってくれる。アメリカ人はタイレノールを飲みました、と言う。そのタイレノールがヨーロッパでは通じない。日本人がパブロンと言うのと同じで、自分の国の当たり前をそのまま持ち込むと会話が止まります。翻訳にかけても、タイレノールはタイレノールのまま出てきます。
Tを発音するかどうかで、階級が出る
挨拶からして違います。アメリカ人はWhat's up bro。イギリス人はHi mate。ブロとは言いません。ピンとこなければハリーポッターを見てください、と案内していました。
アイジュさんの英語はイギリス寄りです。健診に来たベトナム人の大学生に、先生はイギリスかオーストラリアにいたんですか、と当てられたことがある。息子さんには、トゥーブリティッシュ、とふざけて言われるそうです。ブリティッシュスクールに通っているはずなのに、と本人は納得していませんでした。
発音の話が具体的でした。waterのTをDのように発音するのがアメリカ英語で、ウォーダーに近くなる。イギリスのRP、いわゆるクイーンズイングリッシュだとウォーターになる。コックニー、労働者階級の発音だとTが抜けてウォーラーになる。
同じ単語で階級まで出る。YouTubeにはアメリカ人がイギリス英語を茶化す動画も、その逆もあります。Tを全部律儀に発音してみせて、ボトル・オブ・ウォーターがボボボワーになる、という笑い方をする。
だから正解がありません。
Twitterで英語ではこう言います、と書かれているのを見て、そんなことはないと思うことが多い、とも言っていました。テイクアウトもそうです。日本に定着しているのはアメリカ英語で、ヨーロッパではテイクアウェイ。持っていくのになんでアウトするんだ、とイギリス人に怒られたことがあるそうです。
そこまで話したうえで、この回の結論が出ます。
アイジュ
ゆーお前の英語は間違っている、くらい言っていい。実際に、なにその英語、と言うこともあるそうです。向こうも言ってくる。
ネイティブとは話しにくい、という話もよく聞きます。ただアイジュさんはどちらもどっちだと言っていました。ネイティブなら言いたいことを全部分かってくれるので楽なこともある。逆にネイティブ同士でも、あ、となる瞬間はある。
むしろ効くのは個人差でした。英語はすらすら出てくるのに、動作の意味が読めない人がいる。いまのはイエスなのかノーなのか。カザフスタンの人と話していてそう思ったそうです。そして向こうからは、こちらの身振りのなさが不思議に見えている。
この人は面倒だな、と思うのは日本人相手でも同じです。