こんにちは、プロデューサーのサトシです。今日はシーズン16-2の内容をお伝えします。
偉そうなのは、自分で仕事を取っているから
角田先生がどうやって案件を自分で取るようになったか、という話から始まります。
きっかけは最初の専属の契約でした。1時間ほどかけて事業所へ行き、面談をする。そのとき担当者が、当たり前だけどやるよね、という雰囲気で話しかけてきた。なんでこの人はこんなに偉そうなんだろう、と思って、答えに行き当たったそうです。自分で仕事を持ってきているから偉いんだ、と。それで自分も仕事を自分で取ろうと決めた。
営業の経験はありません。支えになったのはリサーチマインドだと言っていました。仮説を立てて、実践して、フィードバックを集めて、駄目だったところを直す。研究でも臨床でも、営業でも英語でも、やることは変わらない。基礎研究をやっていた頃に上司から学んだ型が、そのまま応用できたそうです。
とりあえず動けばいいんだ、という精神とは違います。ただしDoの比率は高い。医師はPDCAのPが大きすぎて、10年考えてからようやくDに移る人がいる。自分はDDPDCAくらいだ、と言っていました。とりあえずやってみて、それから考える。
ゆーさんの側の話も出ます。産業医の資格を取ってから1年近く、何もできていませんでした。
そこへ角田先生が、産業医として一緒にやってくれる先生を探している、とXでつぶやいた。それを見て、資格は持っているし半日なら空けられるので、やってみたいです、とDMを送ったそうです。返事はOKでした。そこから半年間の修業が始まります。
アイジュ
ゆー無視されたら無視されたでいいんだから、やったほうがいい。そう言い切っていました。
2人になったところから、600人
角田先生はいま、医師を中心とした600人規模のコミュニティを運営しています。労働衛生コンサルタントの試験対策を軸にした集まりです。
始まりは10人でした。1年目に7人が落ちて3人になり、そこからまた減って2人になる。その2人で2か月ほど続けていたら、自分も一緒に勉強させてくれという人が集まってきて10人に戻った。翌年は30人、次が50人。そこから600人です。
内訳は産業医が550人ほど、保健師が40人ほど、社労士が30人ほど。産業医は全国に7万人いるので、いずれ一大勢力にしたい、という言い方をしていました。
ゆー
アイジュ労働衛生コンサルタントには筆記と口述があります。筆記は独学でどうにかなる。問題は口述でした。試験官が3人、大学関係の人と実務家と役所の人が並び、15分間ずっと質問が飛んでくる。
収録中に実演も入りました。三管理とは何か、と聞かれて、作業環境管理、作業管理、健康管理と答える。この中で一番大事なのはどれか、と続く。作業環境管理です、と答えて、その理由を説明する。上流の工程を解決してしまえば、下流の保護具も健康管理もそもそも要らなくなる。
こういう問答を200問ほど覚えるそうです。答えのない問題も混じっていて、考え方そのものを問われる。まとはずれなことを言うと試験官には一瞬で伝わります。
以前はこれを、大学の先生や専属の上司に壁打ちしてもらって覚えるしかありませんでした。周りに誰もいない嘱託の産業医は、3回落ちてようやく試験の形が分かる。それをシステム化したら伸びるだろう、というのが始まりでした。
自分ひとりで見られるのは30社が限界だ、と角田先生は言います。だから教育をする。10人が5社ずつ担当すれば50社になる。それが増えていけば日本の労働衛生が良くなる。産業医の質、地域、企業と産業医の関係。その3つを柱に置いているそうです。
案件をこなすだけの産業医と、企業から選ばれる産業医の違いは何か。アイジュさんがそう聞きました。
答えは、企業に価値を届けようというマインドセットでした。いるだけの人は問題を解決できません。メンタルの相談ひとつ取っても、見通しを立てて示さないと担当者が困る。なぜこの人がここにいるのだろう、となってしまう。
100点でなくていい。60点でも70点でも、こうしてはどうかと出す。それを続けていると実力も上がるし、感謝もされる。手数を増やしておくと失敗しにくくなる。本質的には臨床と同じだ、という話でした。
割がいいから、と入ってきて、どこかで目が覚めないまま座っているだけになる。それはいつか限界が来ます。