こんにちは、プロデューサーのサトシです。今日はシーズン15-3の内容をお伝えします。
ルーカスが何を言っていたのか
アイジュさんが子どもたちを連れてアフリカへ行ったときの話です。滞在したのはタンザニアのザンジバル。アラブ商人が作った街で、かつてオマン帝国の首都でもあったので、アフリカでありながらイスラム教の土地です。クイーンのフレディ・マーキュリーが生まれた場所としても知られています。
そのリゾートのプールで、オランダ人の男の子が娘さんと息子さんに声をかけてきました。ルーカスという名前で、年は同じくらい。アイジュさんと奥さんが間に入って通訳していたそうですが、そんなものは途中でどうでもよくなります。3人でずっとプールで遊んでいた。
ルーカス君の両親は、遊びたいと言い出して申し訳ない、という様子で来たそうです。うちの子は英語ができないんですけど、と伝えた記憶もある。それでも子どもが勝手に遊んでくれるなら、親としてはありがたい。
話には続きがあります。2年ほど前、家族であのときは面白かったねと振り返っていたときのことでした。
アイジュ
ゆーいまの私なら全部喋れるから、あのときルーカスが何を言っていたのかをものすごく知りたい。そう言ったそうです。
オランダの子は8歳9歳で英語がすらすら出てきます。言語が近いからです。だから通じないのは一方通行でした。
語学の経験というより、彼女たちにとって言葉の通じない最初の友達だったのだと思う、とアイジュさんは話していました。
250ドルを、自分で交渉する
ここから子連れ旅行の実務です。ゆーさんは自分をまだ初心者だと言い、次の行き先は直行便で行ける範囲で考えていました。名古屋からシンガポールなら7時間ほど。ベトナムなら5時間。いきなり乗り継ぎのある10時間は、ハードルが高い。
最初の子連れ旅行は直行便がいい、とアイジュさんも即答していました。乗り継ぎ自体をしたことがない人も多いので、それだけで疲れてしまう。
そのうえで繰り返していたのが、背伸びしないことでした。ぎりぎりの日程を組まない。韓国と台湾しか行ったことがないのに、子連れでいきなりスペインへ行かない。
アイジュさん自身は5歳と3歳を連れてスペインへ行っています。ただしそれは学会があったからでした。学会費とホテル代は医局が負担、家族全員が泊まれる部屋でそれなら安いと認めてもらえたので、妻と娘たちの航空券だけを自分で出した。学会に出ている間は、奥さんが子どもを連れて観光しています。そもそも2人は南米で出会っているのでスペイン語が通じる。参考にしないでほしい、と本人が言っていました。
旅慣れというのが何なのかは、この話で分かります。
アイジュ
ゆー温めようとして木の素材の上に置いてしまい、慌てて消したものの黒焦げになった。レセプションに申し出て、保険で払うと伝えたら250ドルほど請求された。そこから日本の保険会社に電話をして、レセプションと話してくださいと繋ぎ、請求書を揃える。それを誰の助けも借りずに英語でやる。旅慣れていない人には無理だ、と言っていました。
飛行機が遅れても、荷物が消えても、次に何が起きるか分かっている。だから10時間のフライトでも子どもは平気だったのだろう、とも。親の緊張が伝わってこないからです。
もうひとつ、旅行は特別なものだと教え込んだそうです。旅行中はお菓子が食べ放題。旅行中はYouTubeを見ていい。パパとママは旅がないと生きていけないから、あなたたちにも旅を好きになってもらいます、と言って。
その代わり、現地の公園や動物園にも普通に連れて行きます。学会で2、3日抜けたあと、動物園で何を見たのかと聞いたら、パンダ、と返ってきた。スペインまで来てパンダかい、と思ったそうです。